漫画『ざつ旅 -That’s Journey-』では、主人公・鈴ヶ森ちかが“行き先をフォロワー任せ”にして旅する姿が描かれており、各地の魅力がリアルに表現されています。
その中でも島根編はファンからも注目されており、出雲大社をはじめとする実在のスポットが登場することで、聖地巡礼の対象として人気を集めています。
今回は、『ざつ旅』の中で描かれた島根県のモデル地について、実際に旅したくなるスポットを紹介します。
- 『ざつ旅』島根編で描かれた実在のモデル地を紹介
- 出雲大社・神門通りの描写と現地の魅力を比較
- “ざつ”な一人旅が持つ自由さと面白さの本質
ざつ旅で登場した島根のモデル地とは?
『ざつ旅 -That’s Journey-』第3巻では、主人公・鈴ヶ森ちかが島根県の出雲市を一人旅する様子が描かれています。
作中では、出雲大社や神門通りといった実在の観光地が忠実に描写されており、物語を通じて現地の雰囲気や文化を感じることができます。
SNSで行き先を決めるという“ざつ”なスタイルの旅ですが、ちかの自由な行動が逆に旅先の魅力を引き出す演出になっています。
出雲大社:旅のメイン舞台として描写
島根編の中心となるスポットが出雲大社です。境内の広さや厳かな雰囲気が丁寧に再現されており、作品の中でも最も印象的な場所のひとつです。
大きなしめ縄、本殿、拝殿の構造などがしっかり描かれ、ちかも神妙な気持ちで参拝しています。「縁結び」の意味を広くとらえる描写もあり、観光だけでなく心に残る場面となっています。
神門通り:お土産やカフェが並ぶ風情ある街道
ちかが出雲大社の帰り道で立ち寄るのが神門通りです。ここは実際にも観光客で賑わうスポットで、作中にもカフェや土産物店がリアルに登場します。
レトロな雰囲気と現代的なショップが混在する通りを歩きながら、ちかはコーヒーを楽しんだり、気ままに過ごしたりと、一人旅ならではの自由な時間を味わいます。
読者としても、「この場所に実際に行ってみたい」と思わせる力がある構成です。
作中と現実を比較して楽しむポイント
『ざつ旅』の魅力のひとつは、実際の風景が作品内で高い再現度で描かれている点です。
出雲大社や神門通りを歩いたことがある人なら、「ここ知ってる!」と感じるシーンが多く、旅の思い出を漫画で追体験できる構成になっています。
初めて訪れる人にとっても、原作を読み込んでから現地を巡ることで、まるで作品世界に入り込んだような感覚が楽しめます。
作中で描かれた背景の忠実度に注目
出雲大社の大鳥居、拝殿、神楽殿、さらにはバス停や商店街まで、背景の描写が実際の景観と非常に近いことがわかります。
これは作者の現地取材の成果とも言えるもので、建物の配置や光の描写に至るまで再現されているのはファンにも高く評価されています。
原作と実物を見比べながら歩くことで、風景そのものの面白さやありがたさを再確認することができます。
写真と照らし合わせながら散策を楽しもう
原作のコマをスマホに表示させて、その構図と同じ場所で写真を撮る“コマ撮り”旅も人気です。
ちかが立ち寄ったカフェの前で撮影したり、参道を歩く角度をまねして撮ったりと、ファンならではの楽しみ方が広がります。
現地の風景と漫画の世界がリンクすることで、旅の思い出がより深く、個人的な体験に変わるのです。
島根編の“ざつ”な旅の魅力とは?
『ざつ旅』の最大の特徴は、“ざつ”=ゆるくて計画性のない旅スタイルです。
島根編でも、主人公ちかはノープランで出雲に到着し、地図もガイドブックも持たずに感覚だけで旅を進めていきます。
そんな旅のスタイルが、結果的に人や場所との偶然の出会いを生み、旅に深みを与えるのです。
行き当たりばったりの自由な旅程
ちかの旅は、SNSのフォロワーの投票で行き先が決まり、到着後も“何をするか”は未定という、極めて自由度の高いスタイルです。
そのため、バスに乗り間違えたり、ふと立ち寄った店で長居したりと、予定外の展開が多くなります。
しかし、その予想外こそがちかにとっての“正解”であり、読者にとっても共感を呼ぶ旅となっているのです。
ちかの感性で描かれる出雲の魅力
ちかの視点はとてもユニークで、他の観光ガイドにはない「心の声」が散りばめられています。
たとえば「神様ってこういう時、ちゃんと見てくれてるのかな?」という独り言からも、出雲の神聖さを自然と感じ取っている様子が伝わります。
ちかの体験を通して、読者もまた“旅の本質”や“感じることの大切さ”を思い出す構成になっています。
実際に訪れるならここもチェック!
『ざつ旅』島根編では出雲大社や神門通りが描かれましたが、実際の出雲エリアにはまだまだ魅力的なスポットがあります。
せっかく出雲を訪れるなら、ちかが歩かなかった“もうひとつのルート”も辿ってみるのがおすすめです。
ここでは、出雲の中でも特に「旅の余白を楽しむ」のにぴったりな場所を紹介します。
稲佐の浜:神話の舞台としても有名
出雲大社の西方に位置する稲佐の浜は、国譲り神話の舞台として知られる場所です。
夕日が海に沈む時間帯には、空と海と岩が幻想的な景色を作り出し、静かにたたずむだけで心が洗われるような感覚になります。
原作には登場しませんが、ちかのように“何も決めずに歩く”旅にはぴったりのスポットです。
日御碕灯台:夕日の絶景スポット
出雲大社から車で20分ほどの日御碕(ひのみさき)灯台は、島根半島の最西端に立つ日本一高い石造灯台です。
海岸線の断崖と、空を真っ赤に染める夕日を望む景観は、カメラ好きや一人旅の人に特に人気です。
ちかがもし次に出雲を訪れたら、間違いなくスケッチを描きたくなるような、静かで力強い風景が広がっています。
ざつ旅の島根編を巡って感じることまとめ
『ざつ旅』島根編は、出雲大社を中心とした実在の景色を通じて、「自由で気ままな旅の本当の楽しさ」を描いています。
地図も予定もなく、自分の感性だけを頼りに歩くちかの旅は、観光とは違う「心の旅」を体験させてくれます。
旅先で感じたこと、出会った景色、そのすべてが“ざつ”だからこそ深く記憶に残る──そんなメッセージが作品を通して伝わってきます。
漫画を通して旅の楽しみ方が広がる
『ざつ旅』を読むと、「旅は予定通りにいかなくていい」という価値観に気づかされます。
それが、SNSの反応を頼りに旅先を決めるちかの行動から伝わってくるのです。
読者自身も、「自分もふらっとどこかへ行ってみようかな」と思える、そんな前向きな気持ちをもらえる作品です。
リアルな風景描写が聖地巡礼に最適
島根編で描かれた風景のリアルさは、実際に出雲を訪れた人なら誰もが驚くレベルです。
だからこそ、「このコマの場所はここだ!」と照らし合わせる楽しみも大きく、聖地巡礼にぴったりの一冊となっています。
あなたも、ちかのように肩肘張らず、ゆるく、ざつに、旅してみませんか?
- 『ざつ旅』島根編は出雲大社がメイン舞台
- 神門通りの街並みも丁寧に描写
- 背景の再現度が高く聖地巡礼に最適
- ちかの“ざつ”な旅スタイルが魅力
- 予定を立てない旅の面白さを実感
- 稲佐の浜や日御碕灯台も訪れたい名所
- 原作と現地を照らし合わせて楽しめる
- 一人旅の空気感がリアルに伝わる
コメント