『ざつ旅 -That’s Journey-』は、実在する日本各地を旅する主人公・鈴ヶ森ちかの姿を描いた人気作品です。
本作には、山口県や宮城県など、現実に存在する美しい景観や街並みが多く登場し、ファンの間で「聖地巡礼」が盛り上がりを見せています。
この記事では、「ざつ旅」の中でも登場頻度の高い山口と宮城に焦点を当て、作中に登場した実在の旅先を紹介します。
- 『ざつ旅』に登場する山口・松島の実在スポット
- ばりそばや長門峡など現地で体験できる魅力
- 作品の世界を五感で楽しむリアルな旅の方法
山口県で登場したざつ旅の舞台はここ!
『ざつ旅 -That’s Journey-』第9巻では、主人公・鈴ヶ森ちかが中国地方を一人旅する様子が描かれており、その中でも山口県が重要な舞台のひとつとして登場します。
物語に登場するスポットはすべて実在のロケーションであり、漫画の雰囲気そのままの旅を体験できるため、作品ファンによる「聖地巡礼」の目的地にもなっています。
本作の魅力である「気ままな一人旅」の雰囲気を味わいながら、現地でリアルに味わえる風景やグルメをご紹介します。
湯田温泉のばりそば名店「春来館」
鈴ヶ森ちかが山口旅でまず立ち寄ったのが、湯田温泉にある中華料理店「春来館(しゅんらいかん)」です。
このお店は山口市民の間で長年親しまれてきた老舗で、名物料理「ばりそば」が作品にも登場しています。
ばりそばとは、高温で揚げたパリパリの中華麺に、野菜たっぷりのあんかけをかけたローカルグルメです。
ちかも「ばりそばって何!?」と驚きながら注文し、一口食べてその独特の食感に思わず笑顔になるという描写が印象的です。
読者からも「あのばりそばを食べてみたい」との声が多く、実際にお店を訪れたファンがSNSに写真をアップするなど、食を通じた聖地巡礼の魅力が高まっています。
また、店内の内装やメニュー表まで丁寧に再現されており、店主自身もインタビューで「まさか漫画に出るとは」と語るほどの精巧さが、作品と現実のリンク感を強めています。
絶景の渓谷・長門峡も登場
「春来館」で腹ごしらえを終えたちかが次に向かったのが、自然が織りなす絶景スポット「長門峡(ちょうもんきょう)」です。
長門峡は山口市から萩市にかけて続く阿武川沿いの渓谷で、国の名勝にも指定されています。
全長およそ5.5kmの遊歩道が整備されており、春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季を通じて異なる魅力があります。
作中ではちかがリュックを背負いながら遊歩道を歩き、「ただ歩くだけなのに気持ちいい」と語るシーンが登場します。
都市部から離れた長門峡の自然に癒される描写は、コロナ禍以降の「密を避けた旅」のニーズにも共感され、実際に訪れた読者からは「ちかと同じ気持ちになれた」との声が寄せられています。
また、道中には吊り橋や河原があり、途中で川のせせらぎを聞きながら弁当を食べる場面なども、「ざつ旅」らしいスローな旅の魅力を伝えています。
宮城県・松島エリアで描かれた舞台スポット
アニメ版『ざつ旅』第2話では、主人公の鈴ヶ森ちかが宮城県の名勝・松島を訪れます。
松島は「日本三景」のひとつとして古くから名高く、観光地としても文化遺産としても価値の高いエリアです。
アニメでは、現地の景観がリアルに描かれており、視聴者が実際に旅する際の参考にもなるほどの精密な再現が特徴です。
松島海岸駅と周辺の散策路
ちかが松島を訪れた際に最初に降り立つのが、JR仙石線・松島海岸駅です。
この駅は観光拠点としても非常に便利で、徒歩5分圏内に土産物屋、観光案内所、遊覧船乗り場、カフェなどが集まっています。
アニメでも駅前のロータリーや、海に向かうゆるやかな坂道、土産物店の看板などが細かく描写されており、ファンが「まさにあの場所だ!」と興奮するポイントが随所にあります。
作中でのちかも、観光マップを手にしながら「どこから見ようか」と迷う様子が描かれており、現地の初訪問者が感じるリアルな感覚が反映されています。
渡月橋から雄島へのルート
作中でちかが海沿いを歩いた末に辿り着くのが、真っ赤な橋「渡月橋(とげつきょう)」です。
この橋を渡るとたどり着くのが、松島湾に浮かぶ小さな神秘の島・雄島(おしま)です。
雄島は松島の信仰的な聖地で、島全体が自然と歴史が融合した雰囲気を持っています。
ちかが橋を渡るときのセリフ「ここ、ちょっと神聖な空気あるね」は、訪れた人が感じるリアルな印象を巧みに表現しています。
実際の雄島には、岩場の上に設けられた石仏群や修行の場だった洞窟もあり、観光と静寂を兼ね備えた名所です。
歴史と文化の名所「瑞巌寺」
ちかが松島で最後に訪れたのが、伊達政宗ゆかりの名刹「瑞巌寺(ずいがんじ)」です。
瑞巌寺は桃山文化を色濃く残す国宝建築としても有名で、重厚な本堂や静謐な庭園が印象的です。
作中でもその壮麗さと荘厳さが描かれており、ちかが境内で「すごい…ここだけ時間が止まってるみたい」とつぶやくシーンがあります。
観光名所であると同時に、精神的な癒やしの場所としても描かれている瑞巌寺は、ざつ旅の旅情の深さを感じさせる場所のひとつです。
現地では御朱印も受け取れるため、聖地巡礼の記念として訪れる価値が高いスポットといえるでしょう。
ざつ旅の舞台を巡る!リアルな旅の楽しみ方
『ざつ旅』が他の旅作品と一線を画すのは、実在のロケーションが緻密に描かれている点です。
架空の町ではなく、今すぐにでも行ける「本物の旅先」であるため、作品を読んだその足で舞台へ向かうことができます。
聖地巡礼を通して作品の世界に没入し、自分自身も主人公のように旅をしてみたいと思わせてくれるリアルな楽しみ方をご紹介します。
作品と現地をリンクさせる楽しみ
ざつ旅の醍醐味は、自分が読んだ(観た)シーンと現実の景色がぴったり重なる瞬間にあります。
たとえば、松島海岸駅の改札を出た風景や、春来館の看板、長門峡の吊り橋など、「あのコマの背景」が目の前に現れる体験は、まさにファン冥利に尽きる感動です。
さらに、同じ道を歩いたり、ちかが食べたメニューを実際に味わったりすることで、二重のレイヤーで旅を楽しめるのも聖地巡礼の魅力です。
モデル地巡りに便利なアクセス情報
実際に聖地を巡るにあたって、アクセスのしやすさも重要です。ここでは、作中に登場した主要スポットへのアクセス方法を簡単にご紹介します。
- 湯田温泉(山口県):新山口駅からJR山口線で約20分。湯田温泉駅から徒歩圏内に「春来館」などのグルメスポットがあります。
- 長門峡(山口県):JR長門峡駅から遊歩道にアクセス可能。特に秋の紅葉シーズンはおすすめです。
- 松島海岸(宮城県):仙台駅からJR仙石線で約40分。駅から観光名所が徒歩圏内に集まっています。
現地の観光協会のホームページでは、モデル地マップや周辺のグルメ情報も掲載されており、事前にチェックしておくと旅がより快適になります。
また、SNSで他のファンの体験を見ておくと、見逃しがちな「小ネタスポット」にも気づけるかもしれません。
ざつ旅の舞台探訪|山口・宮城の旅まとめ
『ざつ旅』に描かれているのは、ただの観光地巡りではなく、日常から少し離れて心を整えるような「ひとり旅の魅力」です。
山口や松島の旅は、作中のちかと同じように、気ままに歩き、景色や食に出会い、偶然の出来事を楽しむスタイルを体験できます。
ここでは、実際に現地を訪れたときにこそ味わえる価値や、五感で楽しむ旅のあり方をご紹介します。
現地でしか味わえない体験をしよう
山口の「ばりそば」は、作中でも美味しそうに描かれていましたが、実際にお店で食べるとパリッとした麺の音、香ばしい油の香り、そしてあんのとろみを五感で楽しめます。
松島では、遊覧船に乗って湾内の島々をめぐることで、ちかが眺めていた風景を別角度から堪能できます。
さらに、地元の人とのちょっとした会話や、偶然入った店での発見も、「ざつ旅」らしい自由な旅の楽しさです。
作品の世界を五感で楽しむ旅のすすめ
作品の中では、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚といった五感すべてが丁寧に描かれています。
たとえば、長門峡では風の音や木々のざわめき、松島の瑞巌寺では石畳の冷たさと木の香りなど、アニメや漫画では伝わらない現地特有の空気感があります。
「ざつ旅」は、旅に特別な理由がなくてもいい、思い立ったときにふらりと出かける勇気を与えてくれる作品です。
だからこそ、ファンであれば一度は舞台となった土地を訪れ、作品と現実をリンクさせた旅を体感することをおすすめします。
- 『ざつ旅』の舞台は実在の場所に基づく
- 山口県では湯田温泉の「春来館」や長門峡が登場
- 宮城県では松島海岸駅や雄島、瑞巌寺が描かれる
- 現地の風景や文化を五感で体験できる
- 作品と同じルートを辿る「聖地巡礼」が楽しめる
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